2022.2.1:追記修正しました。
今回は、スキニーデニムの悩みと骨格タイプ別の似合うスキニーデニムの選び方についてお話します。
「洗濯しても、すぐに伸びちゃうんだよね…」
「ぴったりしているはずなのに、だらしなく見えちゃって」
スキニーデニムのヘビロテなママ友と話していて出た悩みです。
※このママ友は、骨格ストレートさん。
こんな悩みに答えていきます。
私は、ファッション相談サイト「マミーネ」を運営、ブログでは骨格タイプ別の似合わせアイテムの提案をしています。
すぐ伸びてだらしなく見える…骨格タイプ別スキニーデニムの選び方
プチプラで買えるスキニーデニムは、ストレッチ性が高くて動きやすいので30代の子育てママさんにもありがたい存在。
2006年ごろスキニーデニムが爆発的なトレンドを生み出してから、一時期は停滞したものの、ある程度の需要は今もあるのはやっぱり「動きやすいから」でしょうか。
スキニーデニムのストレッチ性の高さは「ポリウレタン」のおかげ
スキニーデニムが、あれだけのストレッチ性を持っているのが「なぜ」かご存知でしょうか?
原材料がコットンだけではあれほどのストレッチ性を出すことはできません。
ストレッチ性の理由は、「ポリウレタン」という素材です。
ポリウレタンは、ゴムのような弾性繊維です。ポリウレタンをコットンやポリエステルに混紡することで高いストレッチ性を出すことができるんですね!
ポリウレタンの耐久性は実は数年程度
そんなストレッチ性の高さが魅力のポリウレタン。
デメリットもやはりあります。それは、耐久性の短さ。2~3年と言われています。
クリーニング業界に勤めていたときにも、ポリウレタンが混紡されていた衣類についてはクリーニングの際に劣化の説明をいつもしていました。
衣服では製造されてから通常2年から3年の寿命とされています。
ただ、この2年から3年という期間はあくまで目安であり、使用環境や取扱い方法により劣化のスピードが速まったり、長持ちするものもあります。
参考:ポリウレタン素材の弱点を知る | 衣服の寿命について | 東京都クリーニング生活衛生同業組合
ポイントは、製造されてからです。アパレルショップに商品が置かれるまでどの程度の時間がかかっているか…というとメーカーによりさまざまで一概にいうことはできません。
トレンドアイテムの入れ替わりに対応したファストファッションのZARAは企画から商品が店舗に置かれるまでが2~3週間と言われています。ただ、これも生地があることが前提になっているのではないかと思います。一般的なアパレルメーカーなら、こんなに早く作ることはできていません。数年から数か月前に生地は製造されています。ポリウレタンの劣化は、製造された時点から始まっていると考えてください。
何と言うか、意識しづらいかもしれませんが、衣類は食品と同じ概念です。
つまり、あなたが購入したスキニーデニムは、あなたの手元に渡った時点で結構劣化はしています。
セールになったスキニーデニムは本当にお得か?
ポリウレタンに関する知識が高まると、「あれ、セールで買ったスキニーデニムは本当にお得なのか?」と疑問を持つようになりませんか?
セール品は、前年の売れ残り品やシーズンオフになる服などを値下げしている衣類がほとんどです。
ポリウレタン混紡の場合、耐用年数が短いものなのでセールで購入してもすぐに劣化して着れなくなってしまう可能性もあります。
残念ながら、これをアパレルショップの店員に聞いても知っているかさえ不明だったりします。(私は、クリーニング関連職を務めてからアパレルで勤めたので衣類のお手入れに関してもアドバイスをしていました。)
あと、裏事情を知っていても気軽に話すようなことはしないと思うので、購入するあなたが正しい知識を持って選ぶ方がいいです。
スキニーデニムが劣化するとどうなる?
私も以前はスキニーデニムを数本持っていたことがあり、体験済み。今回、話したママ友の話と合わせて説明します。
スキニーデニムの高いストレッチ性は、ポリウレタン混紡のおかげと分かったかと思います。
ポリウレタンは、ゴムのようなものです。
では、よくあなたが使う「輪ゴム」は、使い続けるとどうなるでしょうか?
段々と伸びてきますね。
そして、最終的には切れてしまいますね。
スキニーデニムも段々と伸びてきます。はじめは、ぴったりか・ちょっときつめで購入しても徐々に伸びていくのは、今まで履いていたあなたが一番感じていることでしょう。
どんどん伸びてくると、ウエスト周りもゆるくなってずれ落ちてくるようになります。
洗うと一旦は縮みますが、履けばすぐに伸びてしまう状態になります。
ここまでくると耐用年数は越えていると思われます。よくよく見ると、生地の表面に白くぴょんぴょんした繊維が飛び出ているかもしれません。(繊維が切れが跡)
スキニーデニムを長く履くための対策①「ベルトをつける」
「そうはいっても、すぐに捨てるのは…まだ1年も履いていないし。」
ベルトを着けることで、ずれ落ちを防ぐことはできます。
ただ、ストレッチ性や楽ちん感を考えてスキニーデニムを履いているなら、ちょっとめんどくさくなるかもしれません。
ベルトを使うことでおしゃれ感も出せることもあるので、ご自身の骨格スタイルを知って「似合うベルト」を購入するのも一つの方法です。
スキニーデニムを長く履くための対策②「紫外線に当てて乾かさない」
スッキリと晴れた日に、太陽の光で衣類を乾かしたい!!と思うこと主婦だとありますよね。
ポリウレタンは、ちょっと紫外線に弱いです。デニムが濃紺だと色あせてくる可能性があります。また、漂白剤も苦手。(ホワイトデニムの場合、汚れを漂白剤を使って落とすことありそうですね。)
なので、風通しの良い日影に干してあげた方が衣類には優しいです(^^♪
スキニーデニムを購入時点で気を付ける3つのこと
①セール品は買わない
スキニーデニムは、プチプラで購入できるお役立ちアイテム。なので、せめてセールで購入するのはやめておきましょう。
②サイズを上げない
伸びやすい素材なので、サイズを上げるとぶかぶかになり余計にだらしなくなってしまうこともあります。サイズは、ジャストか、ワンサイズ下げてみてもいいかもしれません。
③消耗品を思って買う
素材自体が消耗品の扱いになるレベル。「長く使いたい」と思うなら、普通のデニムにした方がベターです。
スキニーデニムを買うなら、「消耗品だから長くは履けない」と思って買った方が気持ち的にも楽になります。
骨格ストレートと骨格ウェーブは、スキニーデニムの裾丈短めを選ぼう
骨格ストレートさんと骨格ウェーブさんは、スキニーデニムを購入するときに気を付けてもらいたいことがあります。
裾丈は、短めにしましょう!
足元でしわが寄ってしまうのは、ダサしなさや野暮ったさを感じさせるのでNGです。
徐々にデニムが伸びて裾が下に落ちてくるのまで見通してジャストの裾丈よりもちょっと短めにしておくと後々までキレイに見えます。
身長と足の長さによりますが、155㎝の私は股下67くらいがちょうど。なので、股下64くらいで春夏なら選んでいいと思いました!
お手持ちのデニムで理想の股下を測ってみましょう♪
あとは、キレイめ色落ちしていないデニムにするのがおすすめです。
股下が長い場合は、お直しに出しのも有りです。見た目野暮ったく見えて履かなくなるよりもコスパいいです('ω')
骨格ナチュラルは裾を折り返して履くのもいい♪
骨格ナチュラルさんは、裾丈短くする場合はアキレス腱の筋っぽさが際立ってしまわないかに注意。
アンクル丈にするよりも、足の長さにちょうどいい丈にして足首やくるぶしを見せない方がいい場合があります。ゆるっと裾を折り返して履くのもOKです。
パンツを細身にしたら、トップスをオーバーサイズにしてみるなどして全身をタイトにしないようにしてみるといいでしょう。
まとめ
洗濯してもすぐに伸びてしまうのは、スキニーデニムはポリウレタン混紡の消耗品だからです。2年くらい履ければいい方と考えましょう。
だらしなさを感じてしまうのは、劣化して伸びてしまった上に、裾丈が長いからです。購入する際に、少し短めの股下を選ぶようにしましょう。